2022年12月7日(水)

MKupdate vol.14「v1 vs v2 どっちがいいの?ガチトーク!」

MKupdate vol.14は「v1 vs v2 どっちがいいの?ガチトーク!」というテーマで、初の対談形式で開催いたしました。
よく比較される2つのSPIRALですが、どっちにしたら良いの?という疑問はユーザ様だけではなく実は当社内でも議論されています。
社内向けの勉強会ではありますが、ユーザの方にとってもSPIRALとの付き合い方や、今後のwebシステム開発を考えるきっかけになるようなトークとなりました。

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登壇者紹介

内製化支援事業本部から3名とゲスト1名が登壇しました。
shigeoka
ソリューションパートナー支援部 部長の重岡です。
営業、PMとして最前線でSPIRAL ver.2を提案中です。
kinoshita
CRE部 部長の木下です。
ナレッジサイトとspirers boardの運営をしています。
adachi
内製化支援事業本部 本部長の足立です。
SPIRAL ver.2や事業推進のミッションを担当しています。
katsurashima
司会の桂嶋です。今日はよろしくお願いします!

本日のお題

katsurashima
本日は、SPIRAL ver.2を積極的に提案に取り入れている重岡さんを中心に、4つのテーマで深掘りをしていきたいと思います!
thema
shigeoka
私は主に当社にご相談いただく会員サイト構築の案件を対応しています。
本日は23期上期(2022年2月〜8月)の活動結果をベースにお話ししていきます。

お題①ver.1とver.2、ぶっちゃけどっちが売れたの?

katsurashima
重岡さん、ぶっちゃけどうなんでしょうか?
shigeoka
ver.2で提案をするつもりでしたが、実際は30案件中4件の採用に留まりました。
 
提案数 受注率
ver.1 26件 23%
ver.2 4件 50%

shigeoka
販売件数で言うと提案数が多いver.1が上回っていますが、受注率はver.2の方が良かったです。
ver.2で提案できなかった理由は、例えば以下のような点です。

・WPプラグインが対応していなかった(2022年8月に解消済み)
・プログラムの定期実行処理ができない(2023年1月に解消済み)
・PDF帳票機能がない(2023年夏に対応予定)

katsurashima
なるほど〜。いろんな理由があって上期は多くの案件をver.1で提案することになったんですね〜
shigeoka
そうですね。ver.1は良いところ沢山ありますし…
やっぱりver.1は実家のような安心感がありますね(笑)
adachi
これまで数多くのフィードバックをいただきアップデートを重ねているので、
プラットフォームとして成熟していますよね。
kinoshita
自分は前職からver.1でめちゃめちゃ開発していたんですが、
ver.1は詰むポイントが少ないっていうのが大きいなと思います。
お客さんの要望に答えやすいですね。
adachi
確かにそうですね。ですが、ver.2は2023年1月のアップデートで
機能不足が概ね解消され”詰む”みたいなのはなくなっていく予定なので、
今後伸びていくのではないかと思います。

お題②ver.2の販売活動に注力した理由は?

katsurashima
重岡さん、そもそもなぜver.2に注力していこうと思ったんでしょうか?
shigeoka
お客様への提供価値が高いというのが大きな理由です。
例えば今日SPIRALを導入したお客様が5年後もSPIRALを使い続けた時に、
時代の最先端の機能があるのはver.2だと思うんです。
shigeoka
導入した後、バージョンアップが繰り返されることで
「やっぱクラウドサービスって得だよね」って思えるのはver.2かなと。
将来的に長く使ってもらうためにという観点でもver.2の方が良いと思いました。
katsurashima
足立さん、木下さんはver.2のみを取り扱う部署に所属していますが、
何か理由はありますか?
adachi
「DX」「これからの時代」と考えた時に、弊社(スパイラル株式会社)として提案力や提供範囲などもう一段階上がらないといけないと思っています。
その時に、ver.1の枠組みの中だと、限界を感じる部分もなきにしもあらずだったんですよね。
ver.2という新しい器に、これまでの経験を良い形で反映していきたいと思いver.2にチャレンジしています。
yokozawa
自分は逆で、ver.1は限界と思っていなかったです(笑)
前職から含めると8、9年くらいver.1 を使っているんですけど、簡単にWebサイトを作るには良いプラットフォームだなと思っていました。
でも実際はユーザが作るのではなく弊社で受託開発していることが多くて、なんで利用ユーザ(SPIRALで開発するユーザ)が拡大しないんだろうなと思っていました。
yokozawa
自分の中で考えてみた結果、自分自身 SDP(SPIRALの開発パートナー)だった頃SPIRALに関する情報があまり公開されてなく、自分で調べたり、設定してみたりと結構大変だったなという記憶もあり…
使い方を把握するのに時間がかかったり、ナレッジが公開されてないのが問題なんじゃないかという結論に至りました。
そういった背景もあり、2022年3月から利用ユーザを拡大すべくCRE*部を立ち上げました。
<CRE>
customer reliability engineering (顧客信頼性エンジニアリング )
プラットフォームを使う上で、顧客の不安をなくし、技術的なアプローチで
その問題の解決に役立つものを実現していくことを目的とした部署。
yokozawa
CRE部ではナレッジサイト運営、 内製化支援・開発支援を行い、
お客様の導入時の不安をなくしたり、 導入後の課題を解決するための活動をしています。
せっかく新しいver.2という良いプラットフォームができたのだから、
もっといろんな人に使ってもらいたいという思いでver.2と向き合っています。
katsurashima
ありがとうございます!
お二人とも色々思いがある中でver.2にチャレンジされているんですね。

ー現場の内製化ニーズ

katsurashima
そして今「内製化」というキーワードが出てたので聞いてみたいのですが
重岡さん、現場での内製化の引き合いはあるのでしょうか?
shigeoka
内製化でいうと、私のマインドが大きく変わったお問い合わせがありました。
大企業からのお問い合わせでして、いつもの傾向だと「当然弊社で開発して納品するんだろうなぁ」と思ってふたをあけたら 「自分たちで作りたいんです!」と仰るんです。
shigeoka
その時に、今は時代も変わって内製化のニーズがあるのかなと思い、商談の取り組み方を変えて内製化の選択肢も提案内容に含めるようにしました。
shigeoka
実際に動いてみると、「自分たちで作れるでしょ」的なマインドのお客様もたくさんいて。
これまでは制作や開発会社さんから言われることが主でしたが、事業会社さんからも自分たちで作って運用したいんですというニーズをもらっています。 なんならもうすでに内製の体制をもっていたり。
shigeoka
SaaSが普及したことにより、自分たちで作るとか、ありものでなんとかするマインドがきっちり浸透しているんじゃないかと感じました。
katsurashima
木下さんは実際に内製化支援でお客様と接しているかと思いますが、
どんな印象がありますか?
yokozawa
バリバリ開発できる方、マークアップ言語(HTMLやCSS)がわかる程度の方、全くわからない方と様々な方にご利用いただいています。
内製化したいという気持ちが強いので、設定方法を教えると応用方法も考えていただけ、他の案件でも使ってみようと思ってくれるなど、理解と活用を積極的にしてくれている気がします。

お題③現在のSPIRALの印象は?

katsurashima
みなさんの活動を通して、現在のSPIRAL ver.2の印象について教えてください。
shigeoka
SPIRAL ver.2のアーキテクチャの話になるんですが、 権限管理がわりと気に入っています。
ver.1では権限管理の要求に100%答えられない場合もありましたが、ver.2は基本的に全部叶えられるし、それがお客様側で自由に設定できるところが好きですね。
shigeoka
あとDBトリガも気に入っています。ver.1ではトランザクションDBで提案しますが、ver.2の方がDBの処理がすっきりするしフロー図もシンプルになるので「あぁーv2で提案できたら良かったのにー」と思いました(笑)
thema
参考
・権限管理 動画で学ぶ SPIRAL ver.2 基本機能 ~【アプリ管理】アプリロール / アプリ利用画面 ~
・DBトリガ MKupdate vol.13「次回から使おう…ではなく”すぐ使おう!”」

shigeoka
他には、(標準提供されているので)管理画面を作らなくて良いのも良いところですね。
adachi
ver.1では詳細を詰めないと画面イメージを提示できなかったですが
今後はよりスピーディに、わかりやすく伝えていけるんじゃないかと思いますね。

お題④ver.1とver.2どっちが好き?

katsurashima
最後にこの質問をしたいと思います!
結構皆さんver.2を推してるんじゃないかなと思いますが…
ver.1とver.2どっちが好きですか!?
shigeoka
ちょっとまだ決めかねています…。ver.1は慣れててナレッジもあって、事故が少ないのでプロジェクト難易度の予想がつくというのが良い点ですね。
ver.2については将来的に良くなっていく期待感があるので、当分は二股状態です(笑)
yokozawa
ver.1の良いところいっぱい知っていますが、今はver.2メインでやっているのでver.2ですかね。
ver.1でできたことができなかったりとか、Thymeleafを活用する範囲も出てきてちょっとややこしいとかありますが、そういうめんどくささも含めてver.2を愛していきたいですね。
adachi
入社して15年目、その大半をver.1と一緒に仕事してきたので好きの総量は圧倒的にver.1が大きいですね。
ただ来年2023年1月にあるver.2.22アップデートを先行して触ってみて「これはやばいな」と思い、ver.2にかなり気持ちが動いています。遠くない未来に逆転しちゃうと思います(笑)
katsurashima
やはりver.2への期待感は高まっていますが、
意外にもver.1への強い気持ちが聞けてよかったなと思いました!
ありがとうございました!

最後に

adachi
ver.1/ver.2のどっちがいいかの決着はつかないですが、どっちもいいといえるレベルまで、
ver.2が追いついてきているという事実はとても大事かなと思っています。
そして、「お客様の選択肢の中に内製化」が大前提として入ってきているという事実も。

まだver.2を触ったことない、よくわからないという人もいるかと思いますが、
2023年1月下旬のアップデートで別物レベルに変わります。この表現に嘘はないと思います(笑)
まずはナレッジサイトを見ていただくだけでも構いません。
ちょっとづつインプットを増やしていってみてください。