例として、既存の会員サイトから、SPIRAL ver.2で作成した新しい会員サイトへ移行する際、
パスワードフィールドはSPIRALの仕様上、一括登録ができないため、会員データの移行作業が煩雑になってしまいます。
本記事では、その回避策として「パスワードフィールドではなくテキストフィールドに一括登録する方法」 をご紹介します。
会員には、メールで案内するURLからログインしていただき、フォームからパスワードを更新してもらうだけで完了します。
パスワードフィールドはSPIRALの仕様上、一括登録ができないため、会員データの移行作業が煩雑になってしまいます。
本記事では、その回避策として「パスワードフィールドではなくテキストフィールドに一括登録する方法」 をご紹介します。
会員には、メールで案内するURLからログインしていただき、フォームからパスワードを更新してもらうだけで完了します。
本パスワード設定フロー
ログインフロー
1.作成した会員DBに既存会員のメールアドレス、既存パスワード(仮パスワード)を
メールアドレスフィールド、テキストフィールドに一括登録
※既存の会員サイトのパスワードは以降、「仮パスワード」としますまた、会員サイトのパスワードフィールドは、「本パスワード」とします
2.登録したメールアドレス宛に一斉配信にて「メールアドレス」「仮パスワード」と
「仮パスワード認証エリアのURL」を記載したメール本文を送信
3.既存会員が一斉配信したメールからログイン
4.「仮パスワード認証エリア」の更新フォームにて、「本パスワード」「名前」などの情報を入力し登録
5.更新フォームの自動登録を用いて、「本パスワード登録フラグ」を立てる
※「仮パスワード認証エリア」は本パスワード登録フラグの値がない場合のみログインできるよう、ログイン制限をかけます。6.「本パスワード認証エリア」に、4で設定した「本パスワード」を使用してログインする
アプリ側の設定
DBの構成
DBを作成します。
▼会員DB
フィールド名 | フィールドタイトル | フィールドタイプ | 備考 |
---|---|---|---|
メールアドレス | メールアドレス | 必須制約:あり ユニーク制約:あり |
|
仮パスワード | temp_password | テキスト | 必須制約:なし ユニーク制約:なし |
本パスワード | password | パスワード | 必須制約:なし ユニーク制約:なし |
本パスワード登録フラグ | password_regist_flg | セレクト | 必須制約:なし ユニーク制約:なし |
氏名 | name | テキスト | 必須制約:なし ユニーク制約:なし |
サイト側の設定
認証エリア作成
▼認証エリア設定
※「仮パスワード認証エリア」の認証フィールドは、「パスワード以外のフィールドを使用する」から仮パスワードを選択してください
パスワード以外で使用できるフィールドについては認証エリアをご参照ください
表示名 | 識別名 | 認証DB | IDフィールド | 認証フィールド | ログイン制限 |
---|---|---|---|---|---|
仮パスワード認証エリア | temp_password_area | 会員DB | メールアドレス | 仮パスワード | 本パスワード登録フラグ:値無し |
本パスワード認証エリア | password_area | 会員DB | メールアドレス | 本パスワード | 制限しない |
パスワード以外で使用できるフィールドについては認証エリアをご参照ください
本パスワード更新ページ作成
「仮パスワード認証エリア」の認証後トップページに、本パスワード更新フォームブロックを作成して追加します。
▼本パスワード更新フォームブロック追加(基本設定)
表示名 | 識別名 | 設置認証エリア | 更新対象DB |
---|---|---|---|
本パスワード更新フォーム | password_update_form | 仮パスワード認証エリア | 会員DB |
▼更新フォームブロック追加(フィールド選択)
使用フィールド:パスワード・氏名・電話番号
使用フィールド:パスワード・氏名・電話番号
▼更新フォームブロック:自動登録
更新時に本パスワード登録フラグを立てるため、自動登録を使用して本パスワード登録フラグを登録いたします。
本パスワード登録フラグの値の有無により、「仮パスワード認証エリア」へのログインを制限することで、
1回のみの更新を可能としています。
更新時に本パスワード登録フラグを立てるため、自動登録を使用して本パスワード登録フラグを登録いたします。
本パスワード登録フラグの値の有無により、「仮パスワード認証エリア」へのログインを制限することで、
1回のみの更新を可能としています。
フィールド | 値タイプ | 値 |
---|---|---|
本パスワード登録フラグ | 固定 | 登録済 |
管理画面側の設定
1.「メールアドレス」と「仮パスワード」のフィールドに、対象レコードを一括登録2.一斉配信用のメールを設定
・メール本文に、「メールアドレス」「仮パスワード」を差替えキーワードで挿入
・ 「仮パスワード認証エリアのURL」を記載
※URLは、管理画面の「ページ設定」画面から、「基本設定>URL」からをコピーして設定ください。
3.一斉メール配信
注意事項
「仮パスワード認証エリアのURL」は、テスト環境と本番環境でURLが異なります。
どちらの環境で利用するかを確認してから設定してください。
どちらの環境で利用するかを確認してから設定してください。
以上で設定完了です。
「本パスワード認証エリア」には、会員がログインした際のトップページ等、
会員のコンテンツを作成ください。
「本パスワード認証エリア」には、会員がログインした際のトップページ等、
会員のコンテンツを作成ください。
注意点
会員が本パスワードを設定した後に、仮パスワード認証エリアへアクセスすると、セキュリティ保護のためログインエラー画面が表示されます。
※本パスワードが設定済みかどうかが会員に分からないよう、セキュリティ仕様で制御しています
※本パスワードが設定済みかどうかが会員に分からないよう、セキュリティ仕様で制御しています
さいごに
設定後は必ず動作確認を行ってください。
本パスワード登録後に「本パスワード認証エリア」へ案内する場合は、
本パスワード更新フォームのメールアクションに、ログインURLを記載して運用することもできます。
本パスワード登録後に「本パスワード認証エリア」へ案内する場合は、
本パスワード更新フォームのメールアクションに、ログインURLを記載して運用することもできます。