2023年2月24日(金)

MKupdate vol.17「本気の参照フィールド勉強会」

MKupdate vol.17 では、「本気の参照フィールド勉強会」というテーマで、SPIRAL ver.2 の勉強会を実施しました。
「参照フィールド」は、2023年1月24日のアップデートでさらに拡張された機能となり、
必ず知っておいてほしい機能として、今回のテーマで開催されております。

登壇者紹介

講師として内製化支援事業本部CRE部の2名をお呼びしました。
yama
CRE部のやまです。
「本気の」ということで参照フィールドの魅力が伝わるようにお伝えする内容を考えてきました!
kishi
CRE部のきしです。
今日は参照フィールドの魅力をお伝えできればと思います!
katsurashima
司会の桂嶋です。お二人とも今日はよろしくお願いします!

今回のキーワード

katsurashima
今回のキーワードは「ノーコードで本格アプリ開発」です。
はたして、ver.2.22のアップデートによって、ノーコードでも本格的なアプリ開発ができるようになったのでしょうか!?
アップデート内容の中でも重要なポイントとなる参照フィールドとその拡張について一緒に理解を深め、皆さんでたしかめていただければと思います。
yama
キャッチフレーズにもあるとおりver.2.22のアップデートは、
”ノーコードで本格アプリ開発 ローコードで柔軟にカスタマイズ” なアップデートです。
今後、多くの方に参照フォールドを使ったアプリ開発をしてもらえるのではと思っています!
yama
まずは、参照フィールドとはどんな機能か、おさらいしていきましょう。

おさらい(機能)

yama
参照フィールドとは、同⼀アプリ内にある別DBのレコードを参照して、レコード同⼠をデータ連携させることができるフィールドです。

たとえば、下図のコメント履歴DBに参照フィールドを含めることで、お問い合わせマスタDBのお問い合わせIDを参照できます。参照したお問い合わせIDをキーとしてコメント履歴DBの参照フィールドに格納し、参照したお問い合わせIDに紐づくお問い合わせ情報等のレコード情報も連携しています。

コメント履歴DBには黄色い★マーク(参照Fあり)があります。
このマークのついたDBは、「参照フィールドが含まれるDB」 = 「参照元」となります。
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yama
参照フィールドについてはサポートサイトや以下のチュートリアル動画など各種コンテンツもご用意しています。
もし今回の説明だけでは理解しきれないな、という方がいらっしゃましたら、あわせてご覧いただき理解を深めていただくと良いかなと思います。

2022年10月18日 (火)
SPIRAL ver.2 チュートリアル動画 【DB作成】
yama
この後に続く内容では「参照先」「参照元」という言葉が何度も登場しますが、参照フィールドが含まれた参照元が、参照先のDBの値を参照しにいっていると考えてください。

おさらい(他機能との連動)

yama
アップデート前後の変化を感じてもらえるように、
まずはver.2.21までの参照フィールドと以下3つの機能との連動についてお伝えします!

 ・アプリ利用画面
 ・メール配信
 ・サイト機能(一部)
アプリ利用画面
yama
アプリ利用画面と参照フィールドの連動について、ポイントは以下の2つです。

 1.参照先DBマスタ情報を関連付けして、レコード登録可能
 2.参照先レコードに紐づいた参照元レコードのみ表⽰可能
1.参照先DBマスタ情報を関連付けして、レコード登録可能
kishi
参照先DBのマスタ情報を関連づけして、参照元DBにレコードを登録することができます。
kishi
実際に利用シーンで考えると分かり易いです。
kishi
参照先のお問い合わせマスタDBでお問い合わせ一覧から個別のお問い合わせのレコード詳細画面に遷移していくと、「+」マークがあります。
こちらをクリックするとレコードをDBに登録することができますが、実は、お問い合わせマスタDBに連携しているコメント履歴DBの方に、本画面からレコードとして登録することができます!
そのため運用時にお問い合わせとコメントを紐付けて管理する手間も発生しません。
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kishi
一方のコメント履歴DB側の利用画面が下図です。
こちらからレコードを登録する場合には、セレクトフィールドのように、お問い合わせマスタDBの情報を選択して連携させることができるようになっています。
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2.参照先レコードに紐づいた参照元レコードのみ表⽰可能
kishi
参照フィールドを使⽤しただけで、お問い合わせ単位で紐づくコメントのみにフィルタできます。
kishi
個別のお問い合わせのレコード詳細画面に遷移していくと、参照元のコメント履歴DBで連携したコメントの一覧が表示されています。実は、参照フィールドをDBに含めるだけで自動で一覧が生成されるようになっています!
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kishi
アプリ利用画面のお問い合わせ一覧と管理側のコメント登録(対応)の画面が用意できる点が、参照フィールドのすごい点だと思います!
メール配信
yama
メール配信と参照フィールドの連動についてのポイントについて説明します。
コメント履歴DBつまり参照元DBからメールを配信する際に以下2点が可能でした。

 1.参照先DBのメールアドレスを宛先にして配信可能
 2.参照先DBマスタ情報を件名や⽂⾯に記載可能
1.参照先DBのメールアドレスを宛先にして配信可能
kishi
参照元DBからメールを配信する時でも、宛先の選択肢に参照先DBのメールアドレスのフィールドが表示され、宛先として指定できます。
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2.参照先DBマスタ情報を件名や⽂⾯に記載可能
kishi
参照元DBからメールを配信する時でも、参照先DBの各項目(お問い合わせ者の氏名など)を文面に記載できます。
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kishi
実際に使用していると自然すぎて感じにくい便利さかもしれません。
kishi
下図のとおり実際に配信するDBはコメント履歴DBですが、コメントしたことを通知する宛先にはお問い合わせマスタDBに格納されたメールアドレスを指定し、文面にもお問い合わせの内容を含めるといったことができます。
つまり、参照元のDBが参照先のDBの情報を連携しつつメールの配信が可能になっています。
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サイト機能(一部)
yama
ver.2.22のアップデート前から参照フィールドが一部(下記)サイト機能が対応済みでした。

 ・認証エリア
 ・レコードリストブロックのフィルタ設定
 ・レコードアイテムブロック

ver.2.22アップデート前後で解消されたところ

yama
ここまでの話を聞いて、こう思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 登録フォームブロックは対応していないの︖
 参照先DBのマスタ情報の表⽰はレコードアイテムのみ︖

ver.2.22のアップデートのお伝えしたいポイントは以下の2つです
ポイント①
登録フォームブロックからも登録することが可能に︕
ポイント②
レコードリストブロックにも参照先DBマスタ情報表⽰可能に︕

ポイント① 登録フォームブロックへの拡張

yama
本拡張によって下記の4つのことが可能となりました。

 (1) 登録フォームブロックからの登録
 (2) 参照先レコード値による登録制限
 (3) 登録フォームブロック ⾃動登録で参照フィールドを使用
 (4) 確認ステップ画⾯、完了ステップ画⾯に参照先DBのマスタ情報を表示
yama
ver.2.21までは、PHPやAPIのプログラムしか手段がなくモヤモヤする実装もあったかと思います。
今後はコーディングをしなくても開発できることがぐっと増えました!
MKupdate17-img
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kishi
ver.2.22 で拡張された (1)~(4) の詳細を以下の記事にてまとめています。
2023年1月24日 (火)
参照フィールド拡張(サイト対応) 概要

ポイント② レコードリストブロックへの拡張

yama
レコードアイテムのみに対応していた参照フィールドの値を、レコードリストにも表示できるようになりました。
kishi
一覧に情報を表示させるために、わざわざ参照元DBにフィールドを用意するといったデータの二重管理をせずに済むようになったため、正規化されたデータ管理が実装できる点が大きな変化かなと個人的には思っています!
yama
ノーコードなので運用の観点から見ても、メンテンスの負荷を減らすことに繋がりますね。
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その他のポイント

yama
参照フィールドについて、ver.2.22では他にも以下のようなアップデートされました。

・更新、削除フォームブロック / 認証ページ上に参照先DBマスタ情報を表⽰できるようになった
・フォームブロックのメールアクションで参照フィールド、参照先DBマスタ情報の差し込みが可能になった

最後に

yama
参照フィールドは、
アプリを構築する方にとっても、運用する方にとっても、そして使う方にとって、有用な機能になっていると思います。
参照フィールド拡張 サイト対応でノーコードで本格アプリ開発をして欲しいです。
この勉強会を一つのきっかけとして、参照フィールドを触ってみようと思ってもらえたら幸いです。
katsurashima
ナレッジサイトでは、参照フィールド以外にもver.2.22のアップデート内容の特集記事を用意しています!こちらもぜひあわせてご覧ください!
2023年1月30日(月)更新
SPIRAL ver.2.22の新機能関連特集

この記事を書いた人

内製化支援事業本部