設計情報

投稿者: SPIRERSナレッジ向上チーム 2024年1月4日 (木)

MKupdate vol.28「ユーザーフィールド ver.2.28 〜アプリ利用画面でワークフロー強化〜」

MKupdate vol.28では、2024年1月10日リリース予定のver.2.28アップデートについて解説いたしました。

登壇者紹介

shibaya
SPIRAL ver.2エバンジェリストの芝谷です。
本日はSPIRAL ver2.28のアップデートをわかりやすくお伝えいたします!

今回のキーワード

shibaya
今回のキーワードは、「アプリ利用画面でワークフロー強化」です。
ユーザーフィールドがリリースされることにより、SPIRAL ver.2は“ワークフロー”がより強化されます。
ここでいうワークフローとは、請申、承認、決裁を行う意思決定プロセスのことを指します。
例としては、Web申請・稟議・見積承認などがあります。
承認プロセスとも言われていますね。
shibaya
もともと、SPIRAL ver.2は権限管理が得意なプラットフォームということもあり、図に示しているような、顧客接点業務から始まるWeb申請が得意です。
shibaya
今回のアップデートにより、この担当者や決裁者の方が業務をする上で便利なユーザフィールドが追加され、アプリ利用画面のワークフローが強化されました。
その内容を中心に、これからアップデート内容をご案内していければと思います。

①ユーザフィールドの追加

ユーザフィールドとは
shibaya
今回のアップデートで追加される新しいフィールド、「ユーザフィールド」とは、 アカウントに参加しているユーザ情報を紐づけて扱えるフィールドタイプです。
データ登録時にこのフィールドを使用することで利用アカウントに紐づいているユーザ情報をDBのレコードに追加することができます。
また、登録情報は利用しているユーザ情報を追従するので、わざわざデータ登録をする必要がありません。
ver.2のアカウントに参加できるユーザはユーザとライトユーザの二つがありますが、どちらも対象となります。
ユーザフィールドでできること
shibaya
ユーザフィールドが追加されると以下のことができるようになります。
1) レコード情報に、登録/更新をしたユーザ情報を登録可能に。(自動登録も可)

2) 通知メールの送付先に、ユーザが登録したメールアドレスを指定可能。

3) アプリロールで利用ユーザ自身の情報で絞り込みが行える。
shibaya
これらのことができると、どうワークフローの強化につながるのか、2つの利用例で具体的にお伝えしていきます。
利用例1)問い合わせ管理フロー
shibaya
一つ目は問い合わせのフローです。

問い合わせ者から問い合わせがあり、その問い合わせ内容について1次対応者がユーザフィールドで対応ユーザを割り振ります。
すると、ユーザフィールドに紐づいたメールアドレスに対して、通知メールがその対応者に送付されます。
対応者は管理画面にアクセスをすると、アプリロールの制御により、自身の対応する案件のみ表示されるようにできます。

(以下の図のオレンジに色付けされたところが強化ポイントです。)
shibaya
このように、ユーザフィールドを使ってアプリロールを設定すれば、対応者を限定したり自分自身のデータのみを表示させることができるようになります。
利用例2)Web申請フロー
shibaya
二つ目はWeb申請のフローです。

申請者から申請があった際、担当者が承認依頼を決裁者に行った履歴と、決裁者が承認した履歴を申請履歴DBに自動で残すことができます。
つまり、申請履歴DBでは誰がどのステータスの更新をしたかという情報を残すことができます。

承認ステータスは、トリガ機能で申請マスタに更新をかけ、マスタ側で申請状態を確認することが可能です。
shibaya
今までも同じようなことはできたのですが、ユーザの追加や削除があった際、フィールドの設定情報やデータベースのメンテナンスが必要でした。
今回追加されたユーザフィールドを使用することによって、ユーザ情報のメンテナンスをする必要がなくなります。

以上、ユーザフィールドでできることを踏まえた利用例でした。
ユーザフィールドでできることまとめ
shibaya
ユーザフィールドが追加されると以下のことができるようになります。
1)ユーザ情報のレコード登録(自動登録も可)
→都度担当者情報を入れる手間が省ける!

2)ユーザに紐づいたメールアドレスに配信
→あらかじめユーザフィールドのメールアドレスに配信する設定さえしておけば、ユーザのメールアドレスに対してメール配信が行える!

3)アプリロールでログインユーザに絞った抽出
 →ログインユーザ自身のみが対象となっているレコードのみを表示できるため、誤操作を防ぐことができ、業務に集中できる!
ユーザフィールド使用上の注意点
shibaya
使用する際には以下の点に注意して下さい。
1)アプリの利用画面でのみ利用可能
サイト機能の自動登録やフィールド入力項目では使用できません。

2)ユーザフィールドを含むレコード一括操作はできない
ユーザフィールドを除いたレコード一括操作は可能です。

3)メール配信はDBトリガの非同期アクションのみで可能
対象レコードに登録されたユーザのメールアドレスに配信されます。(宛先指定は不可)
また、アプリの一斉メール配信、スケジュールトリガ、フォームブロックのメールアクションでも指定不可となりますのでメール配信の設定時にはお気をつけください。
shibaya
今後のアップデートでサイト機能やメール配信機能全般でユーザフィールドが扱えるようになる予定ですのでお待ちください!

では続いて、その他のアップデートについてもお話ししたいと思います。

②ファイル型フィールドのアップロード制限拡張

shibaya
2つ目は、登録/更新フォームブロック拡張です。

今までは1アカウントあたり、3並列のアップロードしか対応していなかったのですが、アップデート後は10並列まで制限が緩和されます。

並列とは、同時にファイルのアップロードリクエストを許容できる数のことを指しています。
これにより、Web申請やキャンペーンといったファイルを添付するシーンでの対応がしやすくなりました。

③PHP拡張(データ制限拡張)

shibaya
3つ目はPHP拡張(データ制限拡張)です。

今まではPHPサーバにPOSTできるサイズがテキストデータのみ扱えるようなサイズの受付に制限をしていました。
今回のアップデートにより、受付できるファイルサイズが大容量のテキストやbase64変換した画像データも扱えるようなファイルサイズに拡張されました。

具体的なサイズについてはセキュリティ上の観点からこの場ではお伝えできないのですが、これにより、構築できるフローの柔軟性が向上しました。

④通知メール文面等の旧ドメイン修正

shibaya
最後は、通知メール文面等の旧ドメイン修正です。

今までユーザ通知メールに含まれるドメインの一部で旧会社のドメインであるpi-pe.co.jpが使われておりましたが、これがspiral-platform.co.jpに修正されます。
メールフォルダの振り分け設定をご確認いただき、対応していただければと思います。
shibaya
その他の変更対象は以下になります。
・メールアドレス
・コーポレートサイトURL
・操作画面内に記載する利用規約等で使用するドメイン

まとめ

shibaya
今回、ユーザフィールドが追加されたことによって、ユーザ情報のレコード登録、ユーザに紐づいたメールアドレスへメール送付、 アプリロールで利用画面でのレコード絞り込みができるようになったことでアプリ利用画面のワークフロー機能が強化されました。
ぜひ、このユーザフィールドを活用していただけたらなと思います!
shibaya
その他、不具合修正についてはSPIRAL ver.2サポートサイトをご確認ください!

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