2022年3月16日にアップデートしたSPIRAL ver.2.19の概要やそのポイントを
データ活用をキーワードに解説します。
記事の後半部分は参照フィールドの解説になっています。
今回アップデートで、参照フィールドがサイト機能の一部でも利用可能になりましたが、
特殊なフィールドタイプであるため、その基本とメリットを解説しました。
変更・改定履歴
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改定
記事全体の構成および文章の変更
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改定
参照フィールドの説明を変更
アップデートの主な内容
今回のアップデート内容は機能改善と不具合修正です。合計31件のアップデートがありました。
機能改善: 5件 |
・レコードリスト / アイテムブロック拡張 ー ファイル型フィールド対応 ・レコードリストブロック拡張 ー リストのフィルタ設定条件に参照フィールド追加 ・レコードアイテムブロック拡張 ー 参照フィールド対応 ・認証エリア拡張 ー 更新 / 削除フォームブロック対応 ・レコード公開範囲の公開範囲条件抽出の拡張 ー ログインフィルタ / 参照フィールド対応 |
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仕様変更: 1件 |
・レコード公開範囲機能の公開条件の仕様変更 |
不具合修正:25件 |
・アプリの検索条件保存機能の不具合修正 ・フォームブロックのテキストパーツの不具合修正 ・サイトの管理画⾯のブロック数計算の不具合修正 など |
詳細は以下URLをご確認ください。
https://support.spiral-platform.com/news/7521.html
これだけは知っておきたい!ポイント3選
アップデートした機能の中で「これだけは知っておきたい!」というポイントを3つご紹介します。
ぜひ、ポイントを理解して、SPIRAL ver.2を活用ください。
参照フィールドを使いこなすことで複数のDBをまたいでデータ活用いただけます。
今回、参照フィールドが対応したサイト機能は、以下のとおりです。
参照フィールドは、特殊なフィールドタイプなので本記事の後半部分で説明します。
ログインしている認証DB以外のDB(="他DB")にも、更新 / 削除のフォームブロック設置可能となりました。
※ 会員サイトのログイン後に表示されるページだとイメージください。
他DBのレコードを更新 / 削除をする場合、これまではAPIを利用する必要がありましたが、
今後はローコードで構築することが可能になります。
詳細は以下URLのリファレンスを参照ください。
https://support.spiral-platform.com/function/function-app-manage/20.html
今後もデータ活用の核になる!?参照フィールド
同一アプリ内にある別のDBのレコードをマスタとして参照して、レコード同士をデータ連携させることができるフィールドタイプ
引用元:SPIRAL ver.2 サポートサイト
「別のDBからレコードを参照してセレクト・マルチセレクト項⽬の選択肢のように利用できる」ものとご認識ください。
データを変更すると参照先のレコードでも変更後のデータが自動で参照されます。
また参照フィールドを入力・更新するときマスタのデータにない値は、
入力値にすることはできませんので予期しないデータがDBに入る心配もありません。
※ver.2.19ではアプリ機能でのみ利用可能です。
たとえば、下図のように社員DBに所属部署のデータを登録するときに利用します。
参照しているデータは部署DBに格納されているレコードです(経営企画部、人事総務部など)
部門名を変更したい場合は、部署DBだけ変更すればOKです。
社員DBの所属部署のデータは変更後(最新)の情報が参照され、社員それぞれのデータを変更する手間は不要です。
所属部署を登録・更新するとき、部署DBのレコードに合致しないものは登録を受け付けないため、
存在しない部門名や誤字脱字を防ぐことも可能です。
まとめ
最後に本記事の内容をまとめると以下の通りです。
・知っておきたいポイントは3機能の改善(参照フィールド、他DBの更新 / 削除、ファイル型フィールド)
・参照フィールドの基本とメリットを理解することが重要
みなさんもぜひ、今回のアップデートで改善・変更した機能を触ってみてください。
SPIRAL ver.2.19のアップデート内容を網羅したい方は以下URLを参照ください。
https://support.spiral-platform.com/news/7521.html