MKupdate vol.26では、2023年10月31日リリースのSPIRAL ver.2.27について解説いたしました。
登壇者紹介
SPIRAL ver.2エバンジェリストの芝谷です。
本日はSPIRAL ver.2のアップデートをわかりやすくお伝えできればと思っております!
本日はSPIRAL ver.2のアップデートをわかりやすくお伝えできればと思っております!
今回のキーワード
今回のキーワードは、「持続性と発展性」です。
持続性とは、継続して利用し続けられること、発展性はシステムを無理なくスケールできることを意味します。
開発後の運用期間において、運用や改修を続けられるということが重要です。
持続性とは、継続して利用し続けられること、発展性はシステムを無理なくスケールできることを意味します。
開発後の運用期間において、運用や改修を続けられるということが重要です。
今回のアップデートは「長く使えて、スケールがしやすい」というSPIRAL ver.2の特徴が強化される機能拡張です!ぜひ御覧ください。
①アプリ管理のPHPモジュール対応【持続性】
同一のアプリ内で共通利用するPHPプログラムを1つの場所でまとめて管理できるようになりました。
PHPプログラムをライブラリとして参照できるようになり、プログラムの多重管理を抑制し、開発の生産性、保守性を高められます。
PHPプログラムをライブラリとして参照できるようになり、プログラムの多重管理を抑制し、開発の生産性、保守性を高められます。
利用シーン
teamsの通知プログラムをモジュール化する例を挙げています。
よく使うプログラムを転記する必要がなくなり開発効率が高まりますね。
よく使うプログラムを転記する必要がなくなり開発効率が高まりますね。
ポイント
モジュールの開発、利用において、アプリロールによる権限管理が効いているので、統制のとれた開発が可能!
モジュールの開発、利用において、アプリロールによる権限管理が効いているので、統制のとれた開発が可能!
どのグループがどのモジュールを使えるかアプリロールで設定できます。
権限付与されていないアプリのモジュールへはアクセスできないため、 別グループの人が誤ってモジュールを更新・削除してしまうリスクを防ぎます。
権限付与されていないアプリのモジュールへはアクセスできないため、 別グループの人が誤ってモジュールを更新・削除してしまうリスクを防ぎます。
②PHPのバージョン管理(PHP8.1の提供)【持続性】
新しく使用できるPHPのバージョンへ「8.1」を追加いたしました。
PHPバージョンはサイト/アプリ/PHPプログラムごとに設定ができます。
※ver.2.26までに作成したアプリ/サイト/PHPプログラムのPHPバージョンは「7.4」が設定されています。
PHPバージョンはサイト/アプリ/PHPプログラムごとに設定ができます。
※ver.2.26までに作成したアプリ/サイト/PHPプログラムのPHPバージョンは「7.4」が設定されています。
ポイント
各画面でPHPの実行バージョンの指定が行えるようになった!
各画面でPHPの実行バージョンの指定が行えるようになった!
カスタムプログラムアクションの利用時には、特定のバージョンを指定し、テストデータを登録せずに実行することができます。動作チェックが行いやすいですね。
③更新フォームブロック拡張 自動登録機能追加【発展性】
更新フォームブロックにおいて、自動登録の値タイプ「固定値」「引用(認証レコード値)」を扱えるようになりました。
これにより、プログラムやソース設定をすることなく、レコード更新時にあらかじめ指定した値や認証レコード値をDBへ自動更新できるようになります。
これにより、プログラムやソース設定をすることなく、レコード更新時にあらかじめ指定した値や認証レコード値をDBへ自動更新できるようになります。
自動登録機能をおさらいすると、フォームでURLパラメータから引き継いだ値や、固定値を入力せずに登録できる機能です。
利用シーン
会員サイトで会員自身が自社の会社情報を更新する際に、
会社マスタDBに更新者情報を履歴として残したいケースで利用できます。
フォームで、会員マスタDBの情報を自動登録する設定をしておくことで、 会社マスタDBに更新者情報を格納させることができます。
フォームで、会員マスタDBの情報を自動登録する設定をしておくことで、 会社マスタDBに更新者情報を格納させることができます。
④更新フォームブロック拡張 参照フィールド対応【発展性】
更新フォームブロックにおいて、データ連携を担う参照フィールドを扱えるようになりました。
利用シーン
会員情報に紐づくお気に入り店舗情報を、更新フォームより更新できるようになります。
ポイント
少ないリソースで安全にシステムをスケールできる。
少ないリソースで安全にシステムをスケールできる。
会員自身でデータ管理をしてもらえるため、
システム運用担当側が、データの更新業務にリソースを割く必要がなくなります。
会員が増えても安心ですね。
会員が増えても安心ですね。
⑤認証エリア拡張 クリックログインエラーページのカスタマイズ【持続性・発展性】
クリックログインURLの有効期限が切れた場合は、これまでサービス固定の403エラーページを表示していました。
今後は、認証エリア下の任意のカスタマイズしたページを表示することができるようになります。
今後は、認証エリア下の任意のカスタマイズしたページを表示することができるようになります。
利用シーン
クリックログインアンケートで、URLの有効期限が過ぎていた場合は「回答期限切れです」というエラーページを出すことができます。
ポイント
問い合わせ業務の負担軽減に繋がる!
問い合わせ業務の負担軽減に繋がる!
エラー原因を表示しない場合、不安になったユーザーからの問い合わせが多くなる可能性があります。
さらに運用担当者はエラーの原因特定から行う必要があり、対応に時間がかかってしまいます。
エラー原因を表示しておけば、問い合わせも自体も減りますし、すぐに対応に移ることができますね。
さらに運用担当者はエラーの原因特定から行う必要があり、対応に時間がかかってしまいます。
エラー原因を表示しておけば、問い合わせも自体も減りますし、すぐに対応に移ることができますね。
⑥登録フォームブロック拡張 IPアドレス、ユーザエージェント情報の自動登録対応【発展性】
登録フォームブロックにおいて、フォーム登録者のIPアドレス、ユーザエージェントを自動でDBに登録できるようになりました。
【取得できるIPアドレスの種別】
グローバルIP
・プロバイダが端末ごとに割り当てているIPアドレス。
・アクセスした人の地域や接続プロバイダがわかる。
・個人情報を特定することはできない。
グローバルIPの例)118.238.29.XXX
グローバルIP
・プロバイダが端末ごとに割り当てているIPアドレス。
・アクセスした人の地域や接続プロバイダがわかる。
・個人情報を特定することはできない。
グローバルIPの例)118.238.29.XXX
利用シーン
登録者のアクセス情報調査に利用ができます。
例)利用者の地域分布の割合や、利用端末の割合の算出など
例)利用者の地域分布の割合や、利用端末の割合の算出など
ポイント
サイトやフォームの改善をする参考情報として活用できる!
サイトやフォームの改善をする参考情報として活用できる!
サイト改善においてどの端末に合わせたデザインが適切なのかを判断する際などに役立てられます。
⑦参照先レコード情報取得API追加
一度のリクエストで、参照元DB、参照先DB、さらにその先の参照先DBの情報を取得することができるようになりました。
・参照先フィールドを含めたレコード一覧を取得(GET)
/apps/{app}/dbs/{db}/records/join
・参照先フィールドを含めたレコードを取得 (GET)
/apps/{app}/dbs/{db}/records/{recordId}/join
※API1.1のみ対応しております。
/apps/{app}/dbs/{db}/records/join
・参照先フィールドを含めたレコードを取得 (GET)
/apps/{app}/dbs/{db}/records/{recordId}/join
※API1.1のみ対応しております。
⑧カスタムプログラムアクションの機能名称変更
アプリ管理のPHPモジュール提供に伴い、スケジュールトリガおよびDBトリガの「カスタムプログラムアクション」の機能名称を「PHP実行アクション」に変更いたしました。
より直感的でわかりやすい名称になりましたね。
より直感的でわかりやすい名称になりましたね。
まとめ
ご紹介した機能とポイントを持続性・発展性でそれぞれまとめました。
ぜひ皆さんも、このキーワードを思い出しながら機能を活用してみて下さい。
その他のアップデートについてはSPIRAL ver.2サポートサイトをご確認ください!
おまけ:カンボジアの開発担当者からのメッセージ
今回は、PIPED BITS (CAMBODIA) CO., LTDの エンジニアのお二人に、機能開発時のエピソードや、思いを語っていただきました!
SPIRAL ver.2のUIエンジニア 兼 UIマネージャーです。
Ver.2.26アップデートのDBトリガカスタムプログラムアクションのUI実装を担当しました。
この機能の担当になったばかりの時は、UI内部設計に慣れていなかったため、スケジュールに間に合わせられるか不安もありましたが、日本語版UIマネジャーでUI内部設計を学ぶことで、無事、スケジュールまでに対応を完了させることができました。
色々と大変なことが多かったですが、この機能を通じてUI内部設計を学べてとても良かったと感じています。
UI開発者の一員として今後も多くの機能を開発し、ユーザーにとって使い易い製品を提供できるよう、今後も頑張っていきたいと思います!
Ver.2.26アップデートのDBトリガカスタムプログラムアクションのUI実装を担当しました。
この機能の担当になったばかりの時は、UI内部設計に慣れていなかったため、スケジュールに間に合わせられるか不安もありましたが、日本語版UIマネジャーでUI内部設計を学ぶことで、無事、スケジュールまでに対応を完了させることができました。
色々と大変なことが多かったですが、この機能を通じてUI内部設計を学べてとても良かったと感じています。
UI開発者の一員として今後も多くの機能を開発し、ユーザーにとって使い易い製品を提供できるよう、今後も頑張っていきたいと思います!
SPIRAL ver.2のバックエンドエンジニアです。
ver.2.26アップデートのDBトリガカスタムプログラムアクションの設計・バックエンドを担当しました。
MKupdateで開発エピソードを話せることがとても嬉しいです。 今回もワクワクした気持ちでこの機能開発に携わりました!
DBトリガカスタムプログラムアクションは登録・更新・削除などの単一レコード操作をPHPプログラムで非同期で実行できる機能です。
ユーザーが必要に応じて利用いただき、ご満足いただければ幸いです。
開発期間中、ユーザーにとって使い易い機能とするために、日本の開発陣と何度もMTGを行い、どうすべきか検討しました。
自分は日本語が理解できなかったため、ブリッジSEの説明と通訳によって検討を進めることができました。
問題なく開発が終えられたのは、周りの皆さまの協力のおかげです。とても感謝しています。
バックエンドエンジニアとして、今後も多くの機能を提供していきます!
ver.2.26アップデートのDBトリガカスタムプログラムアクションの設計・バックエンドを担当しました。
MKupdateで開発エピソードを話せることがとても嬉しいです。 今回もワクワクした気持ちでこの機能開発に携わりました!
DBトリガカスタムプログラムアクションは登録・更新・削除などの単一レコード操作をPHPプログラムで非同期で実行できる機能です。
ユーザーが必要に応じて利用いただき、ご満足いただければ幸いです。
開発期間中、ユーザーにとって使い易い機能とするために、日本の開発陣と何度もMTGを行い、どうすべきか検討しました。
自分は日本語が理解できなかったため、ブリッジSEの説明と通訳によって検討を進めることができました。
問題なく開発が終えられたのは、周りの皆さまの協力のおかげです。とても感謝しています。
バックエンドエンジニアとして、今後も多くの機能を提供していきます!
アップデート機能の体験方法
リリース前(10月31日以前)
ベータ環境でお試しいただけます。ベータ環境の申請はこちら
リリース後(10月31日以降)
ご自身のSPIRAL ver.2アカウントでお試しいただけます。SPIRAL ver.2アカウントをご契約されていない場合はトライアル環境でお試しいただけます。
トライアルの申請はこちら