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投稿者: SPIRERS ナレッジ向上チーム 2023年1月24日 (火)

ウェビナー申込システムおける参照フィールドの活用方法

SPIRAL ver.2では、参照フィールドを上手く活用することで様々な機能を実装することができます。
本記事では「ウェビナー申込システム」を例にとり、実際の活用方法を解説いたします。

参照フィールドとは

参照フィールドは、同一アプリ内にある別DBのレコードを参照して、レコード同士をデータ連携させることができるフィールドです。
概要に関してより詳しくかかれた記事がありますので、詳細は以下記事をご参照ください。

活用方法

参照フィールドは他機能と組み合わせることで様々な機能を実装することが可能です。
具体的な活用方法を「ウェビナー管理システム」をもとに解説いたします。

ウェビナー申込フォーム
登録フォームブロックに参照フィールドを使用することで、サイト側からウェビナーマスタとユーザマスタの情報を連携させることができます。
参照フィールドの値を自動で引用し登録
フォームで自動登録を設定すると、フォームからの登録の際に入力しなくても自動でDBに値を登録することができます。
上の画像のように登録する値に関して任意の値を引用する設定をすることが可能です。

ウェビナーIDに関しては「引用(任意レコード値)」としており、ウェビナ一覧から遷移したレコードアイテムのパラメータを引用するように設定しています。

そして、ユーザIDに関しては「引用(認証レコード値)」としており、こちらはログインしているユーザのIDが自動で引用されるように設定しています。

このように、どのウェビナーを選んだかやどのユーザなのかの情報をノーコードで、自動で引用して登録するように設定することができます。
参照先DBのフィールド値に登録制限
募集中のウェビナーのみ申込できるように制限をかけることができます。
参照先DBのフィールド値で制限をかけることができるため、ウェビナー申込履歴DBにステータスフィールドを設定する必要がなく、すでに募集が完了しているウェビナーへの不正申込を防ぐことが可能です。

※登録制限の設定を行いたい場合は、対象の参照フィールドを自動登録にしないでください。
自動登録の場合、参照先のフィールド値での登録制限を設定することができません。
ワンポイント
トリガでウェビナーの残席管理を設定している場合は、残席数が「0」の時に登録制限をかけることで、自動的に申込を締め切ることができます。
参照先DBのメールアドレス宛にメール送信
申込完了のメールをユーザマスタに登録されているメールアドレス宛に送信することができます。
また、文面にも参照先DBであるユーザマスタの値やウェビナーマスタの値を利用可能です。
各種一覧
レコード公開範囲設定でログインフィルタを適応することにより、申し込んだウェビナーのみを一覧として表示することができます。
ウェビナー申込履歴DBには参照フィールドにユーザIDの値を入れることで、ログイン者のユーザIDをもとに一覧のレコードを自動で抽出できます。
一覧項目として参照先DBの値を利用
ウェビナー申込一覧でウェビナー名などの情報を表示したい場合は、参照先DBであるウェビナーマスタDBの値を利用することができます。
これにより、ウェビナー申込履歴DBには連携用の参照フィールドだけ用意していればいいので、参照フィールドによりデータを正規化して管理できるだけでなくデータのメンテナンス性も高まります。

一覧だけでなく詳細ページでも参照先DBのウェビナー情報やユーザ情報を利用することが可能です。
参照先DBのフィールド値でフィルタ
すでに実施済みのウェビナーに関しては、実施済みウェビナ一覧に表示するようにしたい場合、参照先DBであるウェビナーマスタDBのステータスによって一覧の表示をフィルタすることが可能です。
ウェビナーマスタDBでステータスが「実施済み」になっているもののみでフィルタ設定することで、申し込んだウェビナーのステータスが「実施済み」になると、実施済み一覧に表示されるようになります。
こうすることで、一覧の詳細からウェビナー実施後のアンケートに回答するフローなどが簡単に実装できます。

フォームブロックの登録制限と同じくウェビナー申込履歴DBにステータスを持つことなく、一覧の表示を制御することができるため、システムのデータ運用が楽になります。

最後に

参照フィールドを使用することで、正規化されたDB構成が実現できデータ活用をしやすい設計にすることができます。
またサイトで設定できる機能も増えたことでノーコードで様々な機能を実装することができるようになっています。

ぜひ、参照フィールドを上手く活用してサイトの実装をお試しください!
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